税理士を変えたい、でも引き継ぎが不安なあなたへ|変更前に確かめたい3つ

「今の税理士、なんとなく合わないかもしれない」。そう感じながらも、変更となると引き継ぎが面倒で、今より悪くなったらと不安で、なかなか動けない——この記事は、そんな足踏みをしている経営者の方へ向けて書きました。変更で一番重い「引き継ぎ」は、こちらが引き受けます。
「変えたい、でも怖い」その足踏み、よくわかります
連絡がなかなか返ってこない。専門用語で説明されて、結局よく分からないまま終わる。相談したいことがあるのに、切り出せない。——そんな状態が続いて、「変えた方がいいのかもしれない」と感じている方は少なくありません。
ただ、ここで誰かを責めたいわけではありません。今の顧問を選んだのは、その時のあなたの、まっとうな判断です。事業が進むにつれて、必要なものが少しずつ変わってきただけかもしれません。
それでも動けないのは、「変更は大ごと」「引き継ぎが面倒」「今より悪くなったら」「前任に角が立つ」——この4つが足を止めているからだと思います。その重さは、よく分かります。この記事では、その一つひとつを順番に整理していきます。
変える前に、自分のために確かめておきたいこと
見るのは、3つだけで十分です。
ひとつ、その相手に、安心して任せられそうか。ふたつ、引き継ぎを、誰がやってくれるのか。みっつ、変えるなら、いつがよさそうか。
全部をきっちり調べる必要はありません。気になるひとつだけで構いません。そして、この3つを見極めたあとの「引き継ぎ」は、こちらが引き受けます。だから確かめるのは、宿題ではなく、あなたが安心するためのものです。
見極める軸は「機能」でなく「任せられるか」
税理士を選ぶとき、つい「料金が安いか」「いろいろやってくれるか」で比べたくなります。でも本当に効くのは、「丸ごと任せて、安心できるか」です。
どこまで任せていいのか——その線引きについては、経理を丸投げしたいとき、税理士にどこまで頼める?でくわしくお話ししています。ここでは深入りせず、先に進みます。
一番の不安「引き継ぎ」は、こちらが引き受けます
変更をためらう一番の理由は、たいてい「引き継ぎ」です。前の税理士から資料を受け取って、まとめ直して……それを自分でやるのかと思うと、気が重い。
そこは、こちらが引き受けます。
前任から受け取る資料がそろっていなくても、こちらで突き合わせて整えます。「きれいにしてから渡してください」とは言いません。必要な確認はお願いしますが、スキャンや仕分けの負担ができるだけ小さくなるよう、何をどう共有すればよいかも、こちらで整理してお伝えします。
前の税理士とのやり取りも、お客様の了承をいただいたうえで、必要に応じて、引き継ぎの段取りを整えます。前の税理士との間に立って、あなたが進めやすいように整える役回りです。クラウド会計の設定や、通帳・カード明細などの共有方法も、お客様の操作が必要な部分を確認しながら段取りします。遠方でも、全国リモートで引き継ぎを進められます。
引き継ぎのとき、私がまず確認したいのは、前期の申告書と総勘定元帳です。粗探しのためではありません。これまでの流れを、正しく受け継ぐためです。何がどう処理されてきたかが分かれば、つまずきなく次へつなげます。
実際に、たまっていた経理を整理し直すところから始めた事例もあります。
「今より悪くなったら」を防ぐのは、入口のヒアリング
「変えて、今より悪くなったらどうしよう」。これも、よく聞く不安です。
それを防ぐために、いちばん最初に、じっくりお話を聞かせてください。どんな会社で、どこへ向かいたいのか、今、何に困っているのか。そこを深く知っているほど、引き継いだあとのズレが起きにくくなります。
決めるのは、あなたです。私たちは、その判断のための材料を、後ろからそろえる役回りです。「任せる」と「会社を手放す」は、違います。
前任への伝え方とタイミング
「前の先生に、なんて言えばいいんだろう」。ここも、気が重いところだと思います。
伝え方は、シンプルで構いません。「お世話になりました。体制を見直すことにしました」——それで十分です。理由を細かく説明する必要も、角を立てる必要もありません。
切り替える時期は、決算や申告がひと区切りつくころが移りやすい、という目安はあります。ただ、これは状況によって変わるので、迷ったら、そこも一緒に決めましょう。
数字まわりは、乱れたまま持ってきてください
最後に、ひとつだけ。
あなたの会計が今どんな状態でも、構いません。まずは乱れたままで、見せてください。そこから、何をどこまで整理するかを、費用や契約の内容に合わせて、一緒に決めていきます。
「乱れたまま相談していい」というのは、「何もかも無条件で引き受けます」という意味ではありません。あなたに合った範囲を、入口で一緒に決める。それが、安心して任せていただくための最初の一歩です。
その面倒、まずはひとことだけ
変更は気が重い、引き継ぎは面倒——その面倒を、こちらで一緒に整理します。今の不満や不安を、まずはひとことだけ、聞かせてください。いきなり顧問は重いという方には、まず単発のスポット相談もあります。










